
「大きいことはいいことだ」というのが流行ったのはいつだったか、しかし客船の世界ではそれは一応の真理でありまた、一方で見事に真逆でもある様です。
先日横浜から大阪へ寄港地を変更したと伝えられた「クイーン・メリー2」は、船社キュナードのホームページでも寄港地・大阪と変更になりました。ただ矢張り客船埠頭には着岸出来そうもないのではないかと思ったのです。
大阪のクルーズターミナルといえば天保山ですが、ここの岸壁は水深が10メートルです。一方「QM2」の喫水も船社のホームページ上のデータで10メートルです。横浜では大黒埠頭の横浜航路沿いの岸壁は水深が10メートルだったために同じ埠頭でも鶴見航路奥の水深12メートルの岸壁へ着岸させました。同じ様に考えれば大阪でも天保山岸壁は使わないことになります。
大阪港で水深10メートルを超える岸壁となるとやっぱり貨物埠頭しかありません。南埠頭のJ岸壁、それから咲洲のR岸壁の一部、同じ咲洲のC-1~4、C6~9の各岸壁、夢洲のC-11岸壁といったところが水深12メートル以上ある公共埠頭です。
R岸壁の深水部は「QM2」の長さ350メートル弱に足りませんので場所は良いですが使えません。C1~4岸壁は港大橋の桁下が足りず入れません。残るはC6~9、C11で、僕は大阪港流通センターのあるC6、C7岸壁が一番有力だと思います。この場所だと対岸の南港フェリーターミナルから停泊する「QM2」が眺められるかもしれません。
C8、C9岸壁へ着岸なら国際フェリーターミナルから斜めに見えるかどうか。C11だと一番見るところが無いかも知れません。どこへ着岸するのでも遊覧船は大きく港内を回らねばならないし、そうなれば勿論岸壁から間近にこの巨大な女王様を眺めることは、大阪でも多分無理でしょう。
但し「PUNIP CRUISES」のPUNIPさんによれば、天保山に実績のある「QE2」は喫水9.9メートルだったので、40センチ違いの「QM2」は恐らく大丈夫だろうとのことです。これをPUNIPさんは三年前の大阪寄港の噂が流れた時に確認済みだそうです。さすが・・・。
調べてみますと、来年の三月の大阪港は比較的潮の満ちた状態の様です。予想によるとプラス30センチくらいは一日中確保出来そうです。ならば天保山でも大丈夫そうです。浚渫すれば尚確実でしょう。
しかしやっぱり天保山は使えません、という時、コンテナ埠頭が嫌でわざわざ寄港地を変えたのに、その先でも結局コンテナ埠頭に着岸せざるを得ないということになってしまい、何とも歯痒いことでしょう。まともに「QM2」を受け入れられるのは、今のところは長崎だけということになります。
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(外部リンク)
>「潮汐予測 海保マリンレジャー」(海上保安庁)
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