「ジ・オセアニック」その後(2012年5月25日追記)
1965年生まれのイタリア客船「ジ・オセアニック」は、無事神戸港へ着いて彼地で暫しの休息を取っているらしい。残念ながら現地へ行って確認することはできていないが、AIS情報の見られる「Live Ships Map」によると彼女はどうやら摩耶埠頭に係留されている様だ。神戸港のEDIでは以前調べた時は18日22時22分出港となっていたが、さっき調べたら19日の12時丁度に変更になっていた。次港は相変わらず「UNKNOWN」のままである。
「Live Ships Map」で気になったのは、彼女の名前が再び「オセアニック」に戻されているらしいことだ。コールサインは3EUQ5、船籍もパナマで変わらないのに、5月16日付で「オセアニック」になっている。これを元の名前に戻ってよかったよかったと無邪気に喜べないのが現状彼女の置かれる立場である。
寧ろ「The」が付けられた時から僕は何だか非常に嫌な感じがしていたのである。特に客船について、解体屋に送り込まれる時に「戒名」が付けられるのはよくある。元「フランス」の「ノルウェー」に付けられた「ブルー・レディー」の様に全く新たに付けられる場合もあるし、「マキシム・ゴーリキー」が「マキシム・M」となった様に名前の一部を消したりするのもよくある。後者の内でも頻繁にあったのは「The XXXX」という船名の「The」だけなくす、というものだ。係船中の客船で名前の「The」がペンキでおざなりに消されたりするのは特に危ない。殆どスクラップ決定の様なものだ。
「オセアニック」もその例に漏れないとすれば、「The」が取れたことの意味する所は極めて限定的だ。スクラップになる客船は大抵人目を避ける様に真夜中旅立つことが多くて、今回の様に白昼堂々出港というのは珍しい。本当に最後の花道となるのだろうが(それは来週の半ば辺りはっきりすると思う)、5月19日は土曜日で晴れの予報、5月21日14時(これらの予定は暫時繰り下がっている、下記参照・5月23日追記)白装束に身を包んだ彼女の旅立ちが、より多くのファンの記録と記憶に残れば良いと思う。
(参考)
「"THE OCEANIC"」(アイマークさんのブログ「ふねから見た風景」より摩耶埠頭の「ジ・オセアニック」。まだ船名に「The」が付いている様に見える)
「ジ・オセアニック(突然やってきた!編)」(ふねきちさんのブログ「船好きのブログ」より2012年5月12日神戸港は摩耶ふ頭着岸の模様)
(追記・2012年5月18日)神戸港のEDI情報に「ジ・オセアニック」改め「オセアニック」の次港がとうとう出た。矢張りシンガポールだった。
(追記・2012年5月19日)神戸港のEDI情報に変更があり、「ジ・オセアニック」改め「オセアニック」は21日14時出港となった。次港は「INDIA」とされた。ここまで馬鹿正直にスクラップ送りと判らせるケースも珍しいだろう。
(追記・2012年5月23日)神戸港のEDI情報に更に変更があった。いまや「オセアニック」となった船(EDIではTHE OCEANICだが)は、21日14時出港が22日14時出港になったと思ったらもう23日14時出港となっていた。次港は相変わらず「INDIA」のままだ。
(追記・2012年5月25日)「オセアニック」は「Live Ships Map」で確認した限り、未だに神戸に係船されたままである(そしてコールサインが変えられている)。また神戸港のEDI情報でも出港は28日17時と変更になり、次港も「UNKNOWN」に戻った(同日11時現在)。









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