クラシック音楽

Saturday, 13 August 2005

千秋真一のCDよりDVD

 先日漫画の主人公の指揮者がCDを出す、という話をしたのだが、その後件の漫画について少し調べてみた。調べている内に思ったのだが、この指揮者の場合CDよりアニメDVDの方が面白くはないか。

 というのも、千秋の指揮するオーケストラにも人気のキャラクターが多数登場するらしいからで、そういう部分も全て再現出来るのはファンにとって堪らないのではないか。勿論美男子として描かれる千秋がたっぷりと堪能出来るだろうし、個人的にはその指揮ぶりに非常に興味がある。
 何だったら演奏会中継の様にして、終演後の客席に拍手を送るお馴染みのキャラクターが見える、というのはどうだろう。ドラマ化の話もある様だが(*)、指揮真似は余程の人がやらないと無様だから、アニメ化の方が良いのではないか。

 アニメならヒロインのピアニスト・野田恵独奏千秋指揮のピアノ協奏曲なんかも出来るだろう。そんな場面があるのかどうか知らないが、ただこのピアニストは自由奔放の野生児の様な演奏家らしいので、それを実在の誰かがやってのけるのは流石に無理か。

*インターネットの個人サイトの内容を見て「ドラマ化の話もある様だが」と書いたが、「のだめ」作者の公式ホームページでは作者名義でこれを否定している。(8月28日追記)

Thursday, 11 August 2005

漫画の様な話

 漫画の主人公がCDデビューする、という話は何度か聞いた事があるが、それが指揮者だったらやっぱり、驚きだろう。僕は詳しくないが、「のだめカンタービレ」という漫画があって結構な人気だそうで、その主人公の指揮者・千秋真一が、この度キングレコードからCDを出す事になったのだ

 漫画の中の演奏を忠実に再現するのだそうだ。何しろ読んでいないから、この千秋氏がどんな演奏をするのか、或いは凄い指揮者なのか凡庸な指揮者なのか、一向知らないが、まあ凡庸な指揮者ならわざわざ漫画の世界から出て来なくてもその辺に幾らでもいる。だから間違いなく前者なのだろう。
 が、勿論架空の人物だ。架空の人物だが、演奏は実在の誰かがせねばならない。この実在の誰かと、千秋氏のオーケストラ「ライジングスターオーケストラ」役のどこかは一切種明かし無しという事だ。とにかくこのCDは千秋指揮ライジングスターで押し切る積もりらしい。

 考えてみると、ロックバンドなんかよりは遥かにやりやすいだろう。指揮者は特に声も出さないし、いざとなったら見てくれだけカッコいい人が実際の指揮台に立って、リハーサルは別の人がやる事も可能だ。一曲を数人で分担する事だって、録音なら可能だ。カラヤンの真似をしてカラヤンと同じことが出来る訳ではないが、カラヤンの真似事に近い事は充分に可能なのが、管弦楽の世界だと思う。

 そうしてみると、千秋某氏のCDは存外面白い仕上がりになっていたりするかもしれない。
 ただ、どんなに隠しても指揮者の癖は多少は出る様な気がする。だから聴く人が聴くと、ひょっとしてあの人、ということは判ってしまうかもしれない。オーケストラはもっと正直だから、多くの人が気付くかもしれない。
 そういう点でも非常に面白いCDだとは思うのだが、基本的に僕が迷うタイプのレコードではない、もしブラームスでなければ。

 そう、このCDの最大の問題点は曲目がブラームスの交響曲第一番である事と、それに従って僕に大いに苦悩を与える事なのである。

Sunday, 29 May 2005

本館「走り書き」5月29日分・1本目

 今日の分の「走り書き」もありますので。非常に長くなっております1本目です。

嫌われ者

Saturday, 21 May 2005

フルネさん

 ジャン・フルネさんが引退する、という発表があった。
 ジャン・フルネ。90歳を越えても欧州からはるばる日本へやってきて、東京都交響楽団を中心に四十年近く日本のオーケストラを振ってきたフランスの指揮者である。N響のサヴァリッシュさんと並んで日本の音楽ファンには非常な馴染みの人だと思う。近年はその公演が悉く注目される様になり、特にフランス音楽を含んだプログラムでは切符が取り難くなる状態にまでなったのである。

 そのフルネさんが、今年の12月の都響客演をもって、指揮活動から引退されることになった。

 引退公演が因縁浅からぬ都響であるところは、日本のファンには感慨深いところだろう。フルネさんが来日することになったのも都響の招聘がきっかけだったからだ。しかしその公演の内容を見て、僕は余計に興味深いものがあった。それは即ち、メインがブラームスの交響曲第二番だったのである。そしてフランスものは一曲目のベルリオーズの序曲だけ、もう一曲は伊藤恵との協演でモーツァルトのピアノ協奏曲なのである。引退公演にあたってお国物の中から曲を選ばなかったこと、これは偶然だったのかどうか。

 僕はフルネさんは案外ブラームスを振っている様な印象を持っている。98年に僕がフルネさんを聴いた中に、ブラームスのピアノ協奏曲第二番があった。確か都響の99年度のオープニングは、フルネさんでブラームス第二交響曲だったのではないか。2001年には同じ都響でオール・ブラームス・プログラムがあり、ピアノ協奏曲第二番と交響曲第三番を振って、この時の演奏は両方ともCDになっている。また、いつだか忘れたが、日本フィルハーモニー交響楽団ともブラームスの交響曲第二番を、比較的最近(2000年?)演奏している筈である。
 こうしてみると、フルネさんの好みとしてブラームス、特に交響曲第二番、というものがあるのではないか、という気はしないでもないのである。

 フランスものなら勿論、ブラームスでも引退公演の切符は発売開始即完売間違いなしだろう。しかし、恐らくファンの意見として、何故フランスものでなくてブラームスか、という話は必ず出てくると思う。それに対する僕の推測は以上の様なものになる、という話である。

Sunday, 21 November 2004

サヴァリッシュさん

 朝起きて新聞のテレビ欄を見ていたら、サヴァリッシュさん指揮NHK交響楽団(N響)の演奏会という番組があって早速見た。最初から見られると思ったのは勘違いで後半からだった。

 曲目はベートーベンの交響曲第七番だった。見始めて最初に気が付いたのは、サヴァリッシュさんが椅子を使ったことだ。

 サヴァリッシュさんは去年も丁度この時期にウィーン・フィルと来日する筈だったのが、体調不良でキャンセルになったのだった。80歳の誕生日を日本で、日本人に一番人気のあるオーケストラと祝う、という様な趣向だったらしいが、公演の随分前に「サヴァリッシュ入院」という新聞記事も出て、ご高齢だから難しいかな、と思ったのだが、最終的には矢張り来日は叶わなかったのだった。
 一昨年の2002年、サヴァリッシュさんは予定通り来日してN響の指揮台に立った。テレビで見たサントリー・ホール公演では椅子に座って指揮していたので、いよいよサヴァリッシュさんも椅子を使うことにしたのか、と思った。
 その翌週僕は初めてサヴァリッシュさんを聴きにNHKホールへ行った。会場に着いたら指揮台の上には椅子は無く、袖からてくてく歩いてきたサヴァリッシュさんはそのまま最後まで立って指揮した。その後ろ姿は、肩幅が広いせいか背中が壁の様だった。

 今年もサヴァリッシュさんの公演が日本で予定されていることを知って、もう年齢的に厳しいのではないかと思っていた。今日テレビで見て、確かに指揮する時は椅子が要るのかもしれないが、袖から出てきたり引っ込んだりする時の足取りはしっかりしていて、まだまだ元気で日本に来られそうだな、と思わせるに充分だった。

Saturday, 20 November 2004

今一番

 今一番聴きたい曲は、チャイコフスキーの交響曲第4番だ。第一楽章の金管のファンファーレが今も頭の中に轟いている。

 何でまたこんなにチャイコフスキーの4番か、というと、最近テレビでこの曲を何度か続けて見たからだと思う。
 最初はNHKでウラディミール・アシュケナージさん指揮NHK交響楽団の実況録画を見たのだ。その時は「久し振りに聴くな」という程度だったのだが、暫く後にビデオの録画予約の時にこの曲に引っ掛かってしまった。空き時間を確認しようと思ってテープを再生していたら、昔録ったのが出てきたのだ。これが頗る良かった。

 イギリスの指揮者とドイツのオーケストラの演奏で、聴いている自分が現実から切り離されて別次元に放り込まれた様な、そんな感銘があった。

 それ以来、チャイコフスキーの4番なのだ。

 因みに手許には元々チャイコフスキーは余り無くて(比較論だが)、4番に関してはモノラルの骨董録音しかない。長い間良い音のレコードばかり聴いているから、モノラルは怖くて聴かれなくなってしまって、だからといって新しいCDを買うのも気が進まない、というか欲しい人のCDが無い。当分は頭の中だけで聴くことになるだろう。

Saturday, 13 November 2004

レヴァインについて思うこと

 彼地でジェームス・レヴァイン指揮ボストン交響楽団演奏会に行かれた留学生の方の記事を見付けた。学生向けの切符が8ドルで手に入るそうで、日本円だと1000円前後、確かに魅力的だ。
 この方は開演後最後列から席を移ったらしいが、ボストンのシンフォニー・ホールの最後列なら小沢征爾の「指定席」がある筈だ。音楽監督の頃、他の指揮者と自分のオーケストラとの演奏会を聴く時に必ず小沢征爾が座ったところだ。記憶によれば座席の背中の所にプレートが貼ってあるのではなかったか。次回は小沢征爾がいつも聴いた音を聴くのも一興かもしれない。

 メトロポリタン歌劇場=メトの親分として永くオペラを振って、アメリカのクラシック楽壇では重鎮の地位を占めたレヴァインが、とうとうメトを離れて本場ミュンヘンのオーケストラの面倒を看ることになってから既に数ヵ年、結局ミュンヘンは諦めてボストンに腰を据えたのか。

 レヴァインはこと日本の音楽ファンには今一つ人気という点で履歴に見合うとは言い切れないきらいがあったと思う。僕もテレビの実況録画等を通した限り余り興味を持つ方ではなかった。それに僕はオペラは余り聴かないから、オペラ畑のレヴァインとは元々縁が薄かったかもしれない。

 日本のファンは稀に見る潔癖症だというのが僕の推測である。クラシックならドイツとオーストリアが本場であって一番で、従ってアメリカ人のレヴァインは世界最高のオペラハウスで仕事をしているのに、傍流としか見られなくて損をしてきたのではないか。ミュンヘンでの評判が良ければ風向きは変わったかもしれないが、結果からするとレヴァインは、ヨーロッパは棄ててアメリカを選んだ様に見えてしまう。
 最近はミュンヘンでの演奏が幾つかCDとして発表されてきたが、それまでレコードでは全くレヴァインは過去の人だった。僕は個人的に、90年代に出されたウィーン・フィルとのブラームスのCDが、レヴァインを決定的に日本から遠ざけレコーディングからも遠ざけたのではないかと思う。
 聴いていないから本当はこんな事書いてはまずいが、しかし評判は頗る悪い。普通ウィーン・フィルのレコードは、せいぜいオーケストラの音の美しさという事位は褒められるものなのだが、このブラームスは本当に悲惨なくらい褒められなかった。余程評判が悪いのか、まだ新しい録音なのに廃盤らしくHMVのネット商店で検索を掛けても出てこない。スタンダードな作品でウィーン・フィルを擁してコケたとすれば、それは相当なダメージになり得る。

 そういうことがレヴァインを老け込ませてしまって、評価の固まったアメリカに引っ込んでしまったのだろうか。上述の記事では、レヴァインは椅子に座って指揮していたそうだ。10歳近く年上の小沢征爾があんなに元気でいるのに。体調不良なのかもしれないが、幾ら何でも淋しい事だ。
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 クラシック音楽ファンの方のサイト「An die Musik」に「アメリカ東海岸音楽便り」という特集があって、そこにレヴァインとボストン交響楽団に関する記事もあった。今年の1月の演奏会である。
 それによると、矢張り椅子に座って指揮していた様だ。記事中でも体調は万全ではなかったかもしれない、という様にあり、時期的に感冒かもしれなかったが、椅子が必要という点では10ヵ月後も変わらなかった訳だ。レヴァインは結構大柄な人なので、或は膝でも痛めたのかもしれない。

 因みに最初の留学生の方が聴かれたプログラムは、予定ではシューベルトの「グレイと交響曲」がメインで、リヒァルト・シュトラウスが前半にあった様だ。

Friday, 28 May 2004

ベルリン・フィル来日

 今年(2004年)はベルリン・フィルが日本に来るらしい。このオーケストラは殆ど毎年来日しているのだが、去年は常任指揮者が代替わりして初めてのシーズンで、さすがに来られなかった様だ

 僕はこの来日について全く知らなくて、テレビのコマーシャルで初めて聞いて驚いてしまった。まず民放のコマーシャルで、オーケストラ公演の案内があることに驚いたが、それがベルリン・フィルだったので余計驚いた。今回の招聘元がお台場のテレビ局だったのでそういうことになったらしい。公演の詳しい情報も、そのテレビ局のホームページから「イベント」というページに行くと載っている。所謂「呼び屋」は今回は絡んでいない様だ。
 一番驚いたのは、何よりブラームスがテレビから流れたことである。そのコマーシャルのBGMがブラームスだったのだが、これは詰まり、ベルフィルがブラームスを持ってくる、ということなのか?

 果たして答えは「イエス」だった。僕は余りベルフィルに興味は無かったのだが、ブラームスの交響曲第二番をやるなら事情が違う。指揮者も一番脂が乗っているサー・サイモン・ラトルだし、聴けたらいつか自慢出来るだろう。
 僕は、これは来る7月24日の発売日に電話に噛り付く位のことはして良い、と思い始めていたのだが・・・36000エン?いや、今のところちょっとこれは出せない。安い席も無いではない。が、オリンピックじゃあないんだから、参加するだけでよし、という訳にはいかないのだ。音の良い所でないと、ベルフィルでも最低12000円など出せないのだ。

 それだったら僕はその12000円で、シュトゥットゥガルト放送交響楽団のS席を採るよ。

Thursday, 13 May 2004

ブルックナーからマーラーへ

 ちょっと煮詰まっていたので、久し振りにクラシックを聴いた。以前ブルックナーばかり聴いていたが、今日はマーラーの交響曲第9番だ。
 マーラーを聴くのも久し振りの様な気がする。いや、先月5番を一度聴いたか?

 マーラーは全曲CDは揃っていて、7番を聴こう聴こう、と思いつつまだ聴いていない。今度は7番、と思いながら、結局馴染みの深い9番を聴いてしまう。
 一段落したら、今度こそ7番を聴こう。

Friday, 07 May 2004

「ロマンティック交響曲」の版に関するページ

 ブッルクナーの「ロマンティック交響曲」の楽譜をきちんと調べたレポートが、ちゃんとネット上にあった。

 それは「ブルックナー交響曲第4番の版について」というページで、仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団の団員の方が作成されたホームページ「ジュラシック・ページ」のコーナーの一つだ。矢張り、こういうことは専門家がやることで、スコア・リーディングのイロハも分らない僕がやるのは、所詮恥曝しだということが良く分った。
 例えば、誇らしげに僕が報告したハース版とノーヴァク版の違いもちゃんと載っていて、全曲の最後、金管楽器の音型が違う、というのを知らされた。聴くだけでも分りそうなところだが、譜面を見ても分らなかったとは相変わらずぼんやりだ。

 次からはそこのページから始めればいいので手間が省ける。と、負け惜しみをしておく。

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